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イエヘナラは、
以降およそ300~400年間に渡って正体を隠して他民族に侵入し、
生殖信仰の教義(乗っ取りを目的とした遺伝子交配)を実践していった。
実例として『モンスター』の絵本に登場する東の怪物ヨハンがいる。
城主の病弱な息子につけ込んでついには本体を乗っ取ったヨハンは、
江戸時代に頻繁に行われていた「入れ子」の象徴化である。
金ずくで、あるいは力ずくで、狙った家系の長男を廃嫡させ、
その後釜に縁もゆかりもない他人の子どもを据える。
そうやって血統をまるごと取っ替えるやり方を「入れ子」という。
『王族』なるものの存在は『有史』上に記載されているが、
それがイエヘナラの捏造ではないという保証はどこにもないし、
仮にあったとしても既に「入れ子」によって書き換えられている。
 
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